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ミュートス代表インタビューの内容をご紹介 2/3

高級外車は、単に「車に乗る」こと以外にもいろいろな楽しみ方がありそうですね。

最近は「ガレージング」という概念が流行しているのをご存知ですか?仕事が忙しくてあまり乗る時間がなくても、クルマを眺めたり一緒に過ごしたりする空間を家の中に作って、趣味のクルマを持つことを楽しむ生活スタイルのことです。ハウスメーカー等も凄く力を入れていて、『ガレージライフ』などのガレージング専門誌も増えていますよ。これは最近の流行ですが、自分はもっと昔からやっていたようなことだし、元々の発想は、子供のときに「おもちゃ屋の中で寝られたらどれだけ幸せだろう」と思っていたことからでしょうか。

そういう、車を楽しむ生活を提案したりアドバイスしたりもされるんですね。

昔から「あなた自身のカーライフを創造します」という意味で「モーターライフクリエイター」という肩書を使っています。新車はどれに乗ってもだいたい同じですが、中古車はそれまでの扱われ方や環境などで、1000 台あったら1000 台全てが違います。またお客様が1000 人いたら1000 人全てがクルマに対する考え方や金銭感覚も違うので、何度もヒヤリングをしていって、こういう車はどうだろうか、こういう乗り方はどうかという提案をするんです。

闇雲に売るわけではなく、お客様の性格やライフスタイルも把握されるわけですね。

修理依頼の車や下取った車を見れば、乗っていた人の性格も分かります。「こういう乗り方ではダメですよ」「こんなお金の使い方ではもったいないですよ」ということまで、プロフェッショナルとして助言しています。「クルマを楽しむことを伝える達人」でいたいんです。

車販売の業界には、佐川さんのような人以外にも様々なタイプの人がいそうですね。

よくお客様に言っているのは、自分は「クルマの好きな車屋さん」なんだ、ということです。世の中には「お金の好きな車屋さん」がとても多い。事故車や長距離を走った車を安く仕入れて、メーターを巻き戻していい加減に修理して高い値段で売れば、こんな儲かる商売はないんです。逆に、良い車を良いお客様から良い値段で買い取って安く売れば、こんなに儲からない商売はない。
私はクルマが好きでやっている部分が多く、クルマが悲鳴を上げているのが分かるとついつい直したくなるんですよ。そうやって過剰にいろいろな所を直していくと結局どんどん採算が合わなくなるんです。それでも、そのクルマとお客様にとって一番良い状態にしてあげたくなるんですよね。

ミュートスプレステージ店内。フェラーリはテスタロッサ、348、モンディアルから、珍しいシボレーC-3100 まで名車がズラリ。「クルマ好きだから、クルマに囲まれたこの仕事が楽しくてしょうがない」と佐川代表。話を聞いているうちに、だんだん乗りたくなってきました。